第27回 日本看護管理学会学術集会でコンピテンシー・モデルについてのインフォメーション・エクスチェンジの発表があります

「看護管理者コンピテンシー事例評価のリアル 虎の門病院編」

場所:東京国際フォーラム 第8会場(1F ホールD1)
日時:8月25日(金)13:10~14:10


 今回の発表では、コンピテンシー・モデルの事例評価の実際について紹介します。

 このモデルにおける特徴は、評価対象を具体的事例として、被評価者が実際に経験した一場面を再構成していることです。その内容に対し、評価者はコンピテンシーが発揮された場面として認定できるかを判断しています。具体的場面だからこそ、被評価者にとっては「あれで良かった」という自信を深める実感になることや、「ここを改善すればできる」という実務的な学びに直結できると考えています。

 一方で、評価者にとっては、コンピテンシーが発揮できたか否かというストレートな判定を下す厳しい一面も併せ持ちます。明快な結論が求められるがゆえに、評価者はそこに躊躇や困難さ、責任の重大さを感じます。特に、評価の経験が乏しい段階では、自分の判断に迷い結論が出せない状況を頻繁に経験してきました。しかし、コンピテンシー・モデルの運用には評価者の果たす役割が最重要と言っても過言ではありません。

 そこで、虎の門病院の15年間の運用経験から、事例による判定の実際を複数提示し、参加者に事例によるコンピテンシー評価の現実を幅広く紹介したいと考えています。そして、事例評価による直接評価できる利点や現場の実情がわかる副次効果についても情報提供を行います。